近所のはなし
数年前まで、うちの会社は今の高辻通りの一本南の通り、松原通りの商店街に面した雑居ビルにありました。
その松原商店街は昔はすごく活気があったらしいのですが、今はお世辞でも活気があるとはいえません。近所にたくさんスーパーが出来たからだそうです。
その松原通りの会社に通勤していた時、だいたい夕方の5時半前後に、決まって西の方角からやってくる人がいました。
いつも5時半にボクは通りを歩いているわけではないので、必ずではないけど、その時間にかなりの高確率で出会うその人は、男性で、年はだいたい60 歳前後、キッチリ七三分けで、ワイシャツにスラックス姿、まじめな顔してあまりよそ見せず、姿勢は非常に正しく、すこし古い目のママチャリに、大きめのミラーや、やたらでっかいベルを取り付けて、西から東へ走っていくその人。
別の日、もう少し東から会社に向かって歩いていたときに、またいつものようにすれ違った。
でもその日は様子が違った。数メーター後を、まったく同じ仕様の自転車にまったく同じ顔した人が乗っていた。
双子・・・・。
違うのは服の柄の色だけ・・・・わざとだね。負けたよ。
きっと世間を笑かしてやろうっていうハイレベルな中年お笑い兄弟。世間の人は双子であることさえも気づいていないかもしれない。でもボクは知っています。
そして数年前から現在の場所に会社が移転し、兄弟をなかなか見かける機会が少なくなっていき、ぜんぜん見かけることもなくなった。
ところが最近、別々の場所だけど連続で見かけた(久しぶりだけど、変わらないですね)
でも、ぜんぜんもう一人が来ない・・・。
どうしたんやろう・・・ケンカしたんやろうか?引越したんやろうか?
今度会ったら、全てを打ち明けて聞いてみよっかな。