昔のはなし

『なめとったらアカンぞ!ワレ! オレのこと小人プロレスの天草海坊主と間違えとんのとちゃうけ~の~ワレ~』

と、現代人には到底理解できない言葉を連発する河内出身のTナベさん。

ボクが学生時代にバイトしていた、今では上場廃止になったSグループ系列のPホテルで働いていた和食料理人。

店員さんに、『火はええわ。生でいくから』と言って肉を焼かず、生もの料理のみのオーダーを焼肉屋でし網を汚さない男のやさしさを教えてくれたり、

オールバックに大門サングラス、胸で二匹のトラが対峙する赤地のシャツに黒いスラックス姿。待ち合わせ場所の場外馬券場で、遠くから『もう来てたんかいなぁ~こっち、こっち!』とボクを大声で呼んで赤面症であることを気付かせてくれたり、

他にもたくさん、いろんなことを教えてもらった。

いつも気にかけてくれて、さりげなく飲みに誘ってくれては相談にのってくれた。

話が終わると、しこたまお酒を飲ませてくれた。

そんなちっさいオッサンTナベさんが、もう会えないところに行ってしまった。先週のはなし。

ボクが働きだしたことや、Tナベさんの勤務先が替わったことなどで、連絡を取る機会も少なくなり

最近では年賀状と数年に一回の電話ぐらいになっていた。

『そろそろ久しぶりに飲みに行こうか』っていうては行けずじまいになっていた。

去年もした。

今週、何度も会えないことを悔やんだけど、最後は昔のことを思い出しいつも笑顔になってもうてた。

Tナベさん、一緒にいた時間刺激的でほんま楽しかったです、ありがとうございました。 な~んてね。

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